高級果物めぐる「ニセ農家詐欺」ブランド桃が「12個1000円」の甘い誘い…実在農家をかたる新たな手口とは

果物の価格が高騰する中、関西で今、旬の果物を安く販売する農家をかたる「ニセ農家詐欺」という新たな手口が確認されています。その実態とは。
和歌山県・紀の川市。全国的にも評価の高い、「あら川の桃」で知られるこの土地で、丸駒農園を営む稲垣さんの元に、先月(7月)末、1本の電話がかかってきました。
丸駒農園 稲垣まどか さん
「『(SNS上で何者かが)丸駒農園さんの名前を使って(桃を)販売しています』というお電話いただいてわかったんですけど…」
指摘されたSNSアカウントには、桃の販売をうたう、こんな文字が。
『両親が丹精込めて育てた新鮮な桃が大豊作ですが、販売に困っています』
書き込みでは、場所は紀の川市で、『12個・1000円』という破格の値段が示されています。丸駒農園への情報提供者は、このアカウントの人物と連絡を取ったと言います。
(情報提供者)
「農園の名前を教えていただけますでしょうか」
(ニセ農家)
「丸駒農園」
ただ、稲垣さんが販売する桃の値段は、家庭用の安いものでも、10個で約2000円で、情報提供者は半額以下で「怪しい」と感じ「丸駒農園」に電話をしたということです。
実際、稲垣さんはこのアカウントを使用しておらず、また、他の業者にネット販売を委託した事実もないことから、稲垣さんは“ニセ農家”と見ていると言います。丸駒農園側は、この“ニセ農家”と疑う人物に、取り引きの詳細を尋ねましたが、連絡は途絶えてしまいました。
桃農家「丸駒農園」 稲垣まどか さん
「せっかく桃を買いたいと思って連絡して、そういう被害に遭われたという方がいると。丹精込めて作っているのに、そういう農家さんをかたって詐欺行為をしているというのが、すごく腹立たしいです」
丸駒農園では、SNSですぐに注意を呼びかけましたが、実は、こうした“ニセ農家”と見られる怪しいサイトは他にもあります。
報告・山口杏奈 記者
「SNSを見てみると、同じような写真を使って果物を販売する投稿が多くみられます」
投稿には、今回確認された“ニセ農家”と見られるサイトとよく似た『ことしは豊作だが処分に困っている』などの文字が並び、不自然な安い価格が提示されている一方、農園の名前などが示されていないのが特徴です。
警察によると、6月下旬ごろから大阪府内で複数の被害が確認されていて、最大265万円もだまし取られたケースがあるということです。
大阪府警 府民安全対策課 井上信輔 警部
「SNSの投稿をみて価格が不自然に安い場合(…続きを読む)。
