詐欺拠点に自分を送り出したのは…気心の知れた友人 カンボジア特殊詐欺、多額の借金に目をつけられ

詐欺の拠点に自分を送り出したのは、気心の知れた友人らだった―。カンボジア北西部ポイペトを拠点とした特殊詐欺事件で、ニセ電話をかける「かけ子」として愛知県警などに逮捕された30代の男性が中日新聞の取材に応じ、借金が膨らみ、友人を介して詐欺組織とつながった経緯を語った。組織が実行役を確保するため、交流サイト(SNS)などで闇バイトを募るだけでなく、地縁や知人同士といった「顔の見える関係」にも頼る実態が浮かんだ。
男性は高校卒業後、愛知県刈谷市の自動車関連会社で働き、トラブルで退職した。ギャンブルと飲み歩きでスナックのママから借金を重ね、数千万円の負債を抱えるようになった。
県警などによると、男性と拠点をつないだのは、刈谷市の2人。十数年来の飲み友達だった飲食店員A氏(58)と、出入りする飲食店の経営者B氏(41)で、ともにママの知り合いだった。
A氏は男性に稼いで金を返してもらおうと考え、B氏が「上場企業の社長」を自称する客の男に(…続きを読む)
