過去最悪の特殊詐欺被害! 今は電車の広告やチラシのQRコードまで…日常に潜む新たな罠とは

特殊詐欺の被害額が過去最悪を記録する中、その手口はさらに巧妙化しています。私たちの暮らしの身近な場所やモノにも警戒が必要に…。悪質な詐欺の最新手口について、特殊詐欺に詳しいジャーナリスト・多田文明氏の解説です。
■過去最悪の特殊詐欺被害 “億超え”被害も…
特殊詐欺が年々増加しています。警察庁によると、2025年11月5日発表の最新の特殊詐欺の被害額は、1~9月の間で、965億3000万円で過去最悪。そのうち“ニセ警察官”詐欺が661億2000万円で、約7割に上ります。宮城県では、7月中旬~10月8日の間に、仙台市に住む女性(70代)が、“ニセ警察官”に、『金』と『現金』合わせて約3億5800万円をだまし取られるという被害も発生しました。(特殊詐欺に詳しいジャーナリスト・多田文明氏)
「詐欺の手口というのは、必ず警戒心の薄いところを狙ってきます。今までは高齢者の固定電話にかかってくることが多かったですが、今は若い人のスマホにもかかってきて、全体的な被害が増えているということです」
2025年10月、“国内最大規模”の口座ブローカー集団のメンバー7人が逮捕されました。この集団の手口は、まず、闇バイトの応募者が口座を開設します。そして、ネットバンキングを利用できるようにしたスマホを、ブローカー集団が買い取り、それを詐欺グループなどに20万円~100万円で転売したとみられています。
Q.闇バイトの人たちが自分名義の口座を開設しているということですか?
(多田氏)
「そうですね。これが実際に犯罪と分かっていて売っている人と、分からないで渡してしまっている人がいると思います。そして、ブローカーの下にたくさんいる『リクルーター』と呼ばれる人たちが、名義人を色んなSNSで募って、ブローカーに渡していくということになります」
この口座ブローカー集団は、2025年2月以降、900件以上の口座を売却し、そのうちの16口座に、詐欺の被害金が少なくとも1億円以上入金されていたということです。チャットには中国語でやり取りした記録もあることから、海外の詐欺グループにも口座を売却(…続きを読む)。
