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PayPal、生成AIを使った新しい詐欺警告システムを導入

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PayPal、生成AIを使った新しい詐欺警告システムを導入

 サイバーセキュリティはいたちごっこの世界だ。新しいテクノロジーのおかげで防御手段が進化すれば、脅威も進化する。しかも、生成人工知能(AI)の登場によって、この傾向はさらに加速し、攻撃はますます巧妙化している。だがPayPalは、生成AIを活用することで先手を打とうとしている。

 デジタル決済プラットフォームのVenmoも傘下に持つPayPalは、リアルタイムで動作するAIベースの新たな詐欺警告システムを詐欺防止戦略に取り入れた。その狙いは、世界中に広がるユーザーのエコシステムを常に保護し、戦術を急速に進化させている詐欺師たちに対抗することだ。

「私たちは詐欺師よりも賢く、素早く行動する必要があり、悪意ある攻撃者が使用しているAIに対抗するため、善良な目的で作られたさらに高度なAIを活用している」と、PayPalでグローバル詐欺防止担当シニアバイスプレジデントを務めるYigit Yildirim氏は述べている。

AIベースの詐欺アラート

 PayPalは、友人や家族間の送金についてAIベースの詐欺警告システムを導入している。PayPalのプラットフォームでは世界中の取引が、Venmoでは米国内の取引が対象だ。この警告システムにより、ユーザーは送金する前に、詐欺の可能性があるかどうか知ることができる(下図参照)。

 それぞれの取引が詐欺である可能性を伝える警告文は、検出されたリスクのレベルによって異なっており、リスクが高いほど強く警告を促すようになっている。

 例えば、詐欺の可能性が極めて高いと判断されると、送金は強制的に停止される。一方、リスクの兆候が少ない取引に対しては、ユーザーに安全性を確認するよう促す警告を表示したり、対応策を提案したりするなど、より穏やかな対応が取られる。

その仕組みは?

 警告文を表示したりリスクの兆候を検出したりするため、PayPalは継続的に学習する複数のAIモデルを利用している。これらのAIモデルは、何十億ものデータポイントを分析し、パターンの変化に合わせて自らをアップデートすることで、これまで学習対象に含まれていなかったような新しいタイプの詐欺も検出できる。

 「継続的に学習するモデルにより、当社のAIは既知の詐欺と新たな詐欺の類似点を把握し、新しい詐欺を検出できるよう手助けしてくれる。当社のリスク管理とリスク研究の取り組みに裏打ちされたこのAIを活用することで、まったく同じ詐欺が過去に確認されたことがない場合でも、当社は顧客に詐欺の可能性を警告する」と、Yildirim氏は語った。

 さらにこのモデルは、新たに得たこれらの情報を記憶し、その後の詐欺検出に活用(…続きを読む)。

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