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「福岡県警」かたるニセ詐欺電話…LINEで“オンライン事情聴取” 制服姿や手錠で信用狙う 福岡県内で同様被害が年間約23億円に

「福岡県警」かたるニセ詐欺電話…LINEで“オンライン事情聴取” 制服姿や手錠で信用狙う 福岡県内で同様被害が年間約23億円に

 福岡で1月末、福岡県警を名乗る男らによる電話詐欺が発生した。
 関東在住の女性は「2時間後に携帯停止する」とだまされ、ビデオ通話でニセの警察官から事情聴取を受けたという。
 福岡県内での2024年のニセ電話詐欺の被害は約23億円にのぼっていて、警察は注意を呼びかけている。

信用させるために「垂れ幕」や「手錠」見せる犯人

 FNNが独自で入手した画像には、帽子をかぶり制服のようなシャツを着た男と、その背後には「警察庁」と大きく書かれた横断幕にエンブレムがあった。さらに、机の上には手錠がむき出しのまま置かれていた。

 福岡県警の警察官をかたったニセ電話詐欺の様子だ。
 画像を撮影したのは、関東在住のA子さんで、きっかけは1月末に携帯電話にかかってきた自動音声の電話だった。

関東在住のA子さん:
 女性の方の声で「ソフトバンクです」、「2時間後に携帯電話が停止されます」と案内があって、「このことに疑問がある人は番号を押してください」と。

 突然、かかってきた電話で「2時間後に携帯電話が止まる」と告げられたA子さんは、何のことか分からず、自動音声に促されるまま、「1番」のボタンを押したという。

 すると電話口に出たのは、店舗としては実在しない「ソフトバンク福岡」の「マツシマ」と名乗る男だった。
「マツシマ」は、A子さんにこう告げたという。

関東在住のA子さん:
(マツシマは)「この携帯電話から被害が福岡県警に15件ある」。それで2時間後に停止されますと教えられました。うちはauを契約しているので、その時はちょっと「あれ?」と思いました。「福岡県警の方に回します」ということで、福岡県警の警察官に電話が回りました。

 次に電話口に出てきたのが、福岡県警の警察官をかたる「佐藤」という男だった。

関東在住のA子さん:
(佐藤からは)「これから福岡に事情聴取に来てください」と言われたので、「それはちょっと無理です」とお伝えしたら、「LINEでお友達になりましょう」と言われて、“オンライン事情聴取”が始まりました。

「福岡県警・佐藤」のLINEのトップ画面には、佐藤(福岡警察)と表示されていた。
 A子さんは、LINEのビデオ通話で「福岡県警・佐藤」と対面した。

関東在住のA子さん:
「警察庁」という垂れ幕が画びょうみたいなもので壁に張ってあったので、ちょっと不自然な感じはしました。

さまざまな県警名乗り…犯行繰り返したか

記者: ーー向こうはどんな様子でしたか?

関東在住のA子さん:
 自分の警察手帳を出して、近所のおまわりさんという感じの雰囲気でお話しされてました。

「福岡県警・佐藤」は“オンライン事情聴取”と称してA子さんに家族構成などを聞くと、突然最後にこう言ってビデオ通話を終えたという。

福岡県警・佐藤をかたる人物:
 これで確認が取れました。無関係証明書を3部発行します。

記者: ーー実際に、無関係証明書は送られてきたんですか?

関東在住のA子さん:
 送られてないです。地元の警察に話したら「詐欺です」と言われました。怖いですよね。

 警察庁のロゴや横断幕をバックに福岡県警の捜査員をかたった詐欺犯は、警察庁が公開した2024年6月に長崎で起きた高知県警をかたる詐欺犯とのビデオ通話の映像と似ていた。

 高知県警をかたった詐欺犯とのビデオ通話の映像では、右側に警察庁のマーク、その横に警察庁の文字、さらにその下にファイルなどが置かれていた。

 高知県警と福岡県警をかたった詐欺は、福岡県警の捜査関係者によると、「詐欺グループが警察署を表現した同じセットを使い回しながら、さまざまな県警を名乗って犯行を繰り返している可能性もある」という。

 福岡県では、2024年の1年間でニセ電話詐欺の被害が約23億円にのぼった。
警察は、「オンラインで警察が取り調べをすることも、ましてやお金を請求することもない。お金の話が出たら詐欺を疑ってほしい」と、あらためて注意を(…続きを読む)。