被害者、高齢者と30代以下の若い層が拮抗…過去最悪・特殊詐欺

2025年の福井県内の特殊詐欺被害額は、11月末時点で3億6172万円(暫定値)と過去の年間被害額を上回り、過去最悪となることが県警のまとめでわかった。警察官を装った詐欺が目立ち、県警は「『ニセ警察官』に注意し、まずは手口を知ってほしい」と呼びかける。(佐藤圭史)
県警生活安全企画課によると、これまで年間被害総額が最多だったのは、14年の2億8540万円だった。認知件数が最多だったのは17年の76件だが、25年は11月末までで64件に上った。
手口で最も目立ったのは、「オレオレ詐欺」で43件(3億2619万円)。中でも警察官をかたる詐欺が40件と、全体の約6割を占めた。未払い料金があるなどとしてだます「架空請求詐欺」も11件(1249万円)あった。
被害者の年代別では65歳以上の高齢者が24件(38%)と最も多かったが、30歳代以下の若い層も22件(34%)と目立った。
被害者は実際に、どのような手口でだまされたのか。
福井市の70歳代男性は、自宅に電話があり、警察官を名乗る男から「あなたの口座を使って詐欺が行われ、逮捕状が出ている」と言われた。その後SNSに誘導され、逮捕状の画像が送られてきたため、信じ込んでしまった。
さらに、検事をかたる男から「詐欺に加担していないことを確認するため、全てのお金を調査する必要がある」などと言われ、6回にわたり計3060万円を指定口座に振り込んだという。
詐欺グループは、「+」から始まる国際電話を悪用することが多く、被害を防ぐには、まずは知らない番号からの電話に出ないことが重要となる。固定電話であれば、国際電話からの着信を休止する無料のサービスがあるほか、携帯電話でも着信を規制できるアプリなどがある。
同課の担当者は(…続きを読む)。。
