《元スタッフが詐欺容疑で逮捕》総額3700万円におよぶ不透明な送金も…なかやまきんに君の個人事務所で起きていた“金銭トラブル”
8月12日、詐欺の疑いでなかやまきんに君(46)の個人事務所の元スタッフ・飯尾雄一容疑者(51)が逮捕された。なかやまきんに君は公式サイトで「このたびは私事で御心配をおかけし、誠に申し訳ございません。信頼していた元スタッフがこのような行為に及んだことに僕自身大変ショックを受けております」などとコメントを発表。一体、何が起きていたのか。飯尾容疑者(記事の中ではX氏)の言動と事務所の内情を報じていた週刊文春の記事を再公開する。(初出:2024年8月7日配信。肩書、年齢は当時のまま)
「パワー!」の決め台詞とともに上腕二頭筋をアピールするポーズでおなじみのなかやまきんに君。2021年末に吉本興業を退所したが、勢いは衰えるどころか大ブレークを果たしている。
「唯一無二のキャラクターで、テレビCMは5本以上に出演。1本あたり数百万円だったギャラが今では3000万円まで跳ね上がっている。昨年の個人事務所の売上は5、6億円になるのではないか」(広告代理店の社員)
総額3700万円の「“裏金作り”が行われてきた」
そんなきんに君が代表取締役を務める個人事務所「株式会社333(ササミ)」において、現在、金銭トラブルが多発しているのだ。
その一つが、総額3700万円におよぶ不透明な送金だ。きんに君の知人が匿名を条件に明かす。
「333社では、知人の会社に実態のない契約を持ち掛けるなどして金を振り込み、一定額の謝礼を引いた後、現金でキックバックさせていた。いわば“裏金作り”が行われてきたのです」
この不透明な送金は、独立直後の22年から昨年9月まで少なくとも3度にわたって行われている。
「マネジャーのX氏が代表を務める会社に1440万円、X氏の知人の会社にも1440万円、そして別の知人の会社に対して880万円、計3760万円がきんに君サイドから振り込まれている。名目は業務委託やコンサルタントなどバラバラですが、いずれも実際のビジネスが行われた形跡はありません」(同前)
Xから「銀行口座を使わせてくれないか?」ともちかけられた
昨年9月1日、きんに君の恋人のYさんの会社(所在地は333社と同一)から880万円の振り込みを受けたA氏が、自身の通帳を手に証言する。
「ある日、マネジャーのXから『銀行口座を使わせてくれないか?』ともちかけられました。『きんに君の会社が儲かって(…続きを読む)。