信じた友だちは詐欺師だった…食事や旅行を“餌”に信頼させる巧妙手口とは? 専門家が語る“危険なママ友”の特徴
占い師として活動する田斉法子容疑者(51)が、家族ぐるみの身近な関係性につけこみ、“ウソの投資話”で多額の現金をだまし取った事件。被害者が語った女のウソとは?“危険なママ友”の特徴とは?さらに、悪質な占いサイトを見極めるポイントも紹介します。
■子どもが同級生で…“ママ友”狙った占い師のウソ
警察によると、2018年、住居不定・無職の田斉法子容疑者(51)は福岡市の女性(当時52)に対し「建物の土台に水晶を埋め込んで風水調整し、付加価値を付けて売却する投資案件の枠が空いた」などとウソを言い、現金1000万円をだまし取った疑いが持たれています。2018年以降、知人ら約70人から約20億円を集めたとみられています。
「洗脳されていた」と語るのは、出会って1年半で約1億3000万円をだまし取られたという被害を訴える夫婦です。田斉容疑者とは子ども同士が幼稚園の同級生で、8年前から家族ぐるみの付き合いに。「占星術を使った企業コンサルをしている」と話していた田斉容疑者が、「経費で落ちるから大丈夫」と食事代や旅行代を支払うこともあったといいます。そして、知り合って1年半ほどで、“ウソの投資話”を持ちかけられたというのです。
被害者の証言によると、田斉容疑者は「超一流の企業の社長は、四柱推命・風水の占星術のチームがいて、いろんなことを、統計学を含めてやっている。億のお金を提示されて『コンサルに入ってほしい』と言われたけど断った」と話していたといい、「200万円・300万円のお金を預けて、5%とか10%がついて戻してあげたら、金脈と人脈が安定する」「ニセコのアマンのレジデンシャルを建てるのに、(自分が)選んだ水晶を下に埋める」とも話していたということです。
また、3年で合計5000万円以上の被害に遭ったと訴える60代夫婦は、24年前、占星術師・春山法子として活動していた頃に出会ったといいます。6年前、「元金300万円で、3か月で50万円戻る」とバイオリンの弓への投資話を持ちかけられ、50万円だけは振り込まれましたが、元金300万円は戻ってこなかったということです。それ以降もパワーストーンや金などへの投資話があったといい、60代夫婦の妻は「普通、友だちが自分をだますとは疑わないですよね。謝罪してほしい」と(…続きを読む)。