なぜ警察署の番号から詐欺の電話が掛かってくるのか ネット電話サービス悪用の可能性、スプーフィング対策方法は?
実在する警察署の電話番号から着信があり、出てみると「あなたが捜査対象になっている」と言われた──そんな不審な電話が3月から急増しているとして、警察庁が公式Xなどで注意を呼びかけています。
NHKなどの報道によると、実在する警察署の電話番号から不審な電話が掛かってくる事例が初めて確認されたのは2025年2月で、特に3月10日からの3日間で全国から同様の相談が400件以上寄せられているといいます。今後もこうした事例が増える可能性があり、不審な電話には一層の注意が必要です。
とはいえ、こうした詐欺被害に遭わないために「相手の電話番号やWebサイトのURLをよく確認する」と、以前はよく言われていたものですが、スマホの着信画面に表示される電話番号が本物だとしたら、その場で見分けはつきません。
そもそもなぜ悪意を持った人が、実在する警察署の電話番号から電話を掛けられるのでしょうか。
なぜ警察署の電話番号から発信できるのか
現時点で今回の事件の手口が確定しているわけではありませんが、考えられる可能性の1つが(…続きを読む)。
【”警察からの電話番号”に注意!】
本物の警察署の電話番号を画面表示させた電話から、詐欺に誘導する手口が急増中。
「あなたは捜査対象」などと警察が電話で伝えることはありません。
そのような電話は一旦切り、警察の相談ダイヤル「♯9110」にお電話を。#警察#犯罪#なりすまし#詐欺pic.twitter.com/hvgIhrzWgC— 警察庁 (@NPA_KOHO) March 18, 2025