【悪質】本物そっくり!? SNSで急増、農園をかたる“ニセ農家”詐欺「信用が必要」で50万円被害も…最新手口と対策は

今、農園をかたった偽アカウントや偽サイトが作成され、商品を格安で販売すると見せかけて、実際には商品が届かなかったり、個人情報を抜き取られたりする被害が急増しているといいます。さらには購入しようとした消費者からお金をだまし取る新たな詐欺の手口も…。多発する“ニセ農家”詐欺にだまされないためにはどうすればいいのでしょうか?
■本物そっくりの“なりすまし”農家アカウント
東京・西東京市で農園を営むニイクラファームは、140~150種類のハーブや野菜を栽培し、レストランやスーパーなどの取引先に商品を販売しています。そんな地元に愛される農園を不安に陥れる事態が起きました。
2025年、『ニイクラファーム』の新倉大次郎さんは偽物のアカウントがあることをフォロワーからの連絡で知ります。本物と偽物のアカウントを比較してみると一見、アイコン画像や『ニイクラファーム』という名前、紹介文も本物と同じなのですが、なりすましのほうはユーザーネームの『i』が『l』になっていました。
(ニイクラファーム・新倉大次郎さん)
「やられて初めて、これは分からないと思いました」
新倉さんによると、農園をかたるインスタグラムのアカウントは2025年に4回確認されており、中には小文字の『k』が2つになったものもありました。その紹介文には日本語ではなく、中国語で『都市にある農場』という意味の言葉がありました。
(新倉さん)
「たくさんフォロワーがいるところの偽物アカウントを取って、LINEやDMを送って最終的にお金を振り込ませるという手もある。日本人じゃない可能性もあったので、国際犯罪なのではないかと思いました。インスタグラムのアカウントは、うちの広報でもあり営業手段でもあるので、偽アカウントと取引があれば信用に関わってきます。非常に重い問題です」
『ニイクラファーム』はSNSの運営側に報告し、偽アカウントは現在削除されています。今のところ、被害は確認されていないとのことです。
このように注意して見なければ判別ができない偽物のアカウント、ターゲットとなるのは個人の農園だけではありません。
福岡県糸島市のJA糸島でも偽物のアカウントが確認されています。こちらもニイクラファームと同じようにアイコン画像、名前、紹介文が本物と全く同じですが、ユーザーネームの『i』が『l』になっていました。
JA糸島総合企画課の木下喜彦係長は「憤りはもちろんありますが、発信を楽しみにしている人たちが不安や不快な思いをしていないかが心配で、とても残念で悲しいです」と話していました。
■写真を無断使用してニセ投稿 だまされないためには…
生産者の写真や商品の画像が、SNS上で生産者と消費者をつなぐ信頼の要となっている中、それが無断使用されるケースも相次いでいます。
キウイ農家『八女星果園』の川島貴大代表は、過去に自身がSNSに投稿した写真を無断で使用され、なりすまし販売に利用されたといいます。偽アカウントでは「こちらは故郷で私が栽培しているキウイフルーツです。1キロ500円。もし私が育てたキウイフルーツを食べてみたいと思ってくださったら、フォローをお願いいたします」といった内容が(…続きを読む)。
