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国内最大規模の「口座ブローカー」、男女7容疑者を逮捕…948口座を特殊詐欺グループに売却か

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国内最大規模の「口座ブローカー」、男女7容疑者を逮捕…948口座を特殊詐欺グループに売却か

 通信アプリ「テレグラム」を通じて他人からスマートフォンや口座を受け取ったとして、愛知県警と警察庁などは16日、住所不定、無職の男(32)ら男女7人を詐欺と犯罪収益移転防止法違反(有償譲り受け)容疑で再逮捕した。男は国内最大規模の「口座ブローカー」のリーダーで、2月以降だけでも、複数の特殊詐欺グループに計948の預金・暗号資産口座を売却したとみている。

 男は約3年前から、口座などの犯罪ツールの取引を専門とする匿名・流動型犯罪グループ( 匿流トクリュウ )を率いていたとみられる。本人確認に電話番号を利用する「SMS認証」を突破するため、インターネットバンキングの口座を売買する際には、口座に電話番号などを登録したスマホもセットにして取引することもあった。男らが口座を売却した特殊詐欺グループによる「ニセ警察詐欺」や「SNS型投資・ロマンス詐欺」などの被害は、現時点で計約11億4000万円相当に上るという。

 発表によると、男ら7人は4~5月、福島県の無職女(37)に報酬を約束してスマホ1台を不正に契約させて沖縄県沖縄市の関係先に送付させた上、テレグラムを通じてネットバンキング口座のIDやパスワードの提供を受けた疑い。スマホには口座の運用アプリをインストールするよう指示し、約4万円の報酬を支払っていた。男は、おおむね容疑を認めている。

 7人はSNSなどで知り合ったとみられ、取引時の「価格交渉役」や口座が凍結されていないかの「確認役」、口座名義人に身分証を提示させる「本人確認役」などの役割を分担していた。X(旧ツイッター)などで「闇バイト」を持ちかける計約150人の「リクルーター」と連絡を取り合い、口座の名義人を募集。口座は1件当たり3万~30万円で買い取り、20万~75万円で特殊詐欺グループに転売していた。

 事件は愛知県警のサイバーパトロールなどで浮上。警察庁サイバー特別捜査部などが暗号資産の流れを追跡し、7人を特定した。

 近年、「マネーロンダリング(資金洗浄)の疑いがある」などとうそをつくニセ警察詐欺や、架空の投資を持ちかけるSNS型詐欺では暗号資産をだまし取られる手口が目立ち、7人が不正売買した口座も、4割弱が暗号資産の(…続きを読む)。

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