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《シンママ偽装「連続結婚詐欺」騒動》「罰金のお金が25万円足りないの、貸して下さい」被害男性が明かした「有罪判決後もカネを求められていた」の衝撃新証言

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《シンママ偽装「連続結婚詐欺」騒動》「罰金のお金が25万円足りないの、貸して下さい」被害男性が明かした「有罪判決後もカネを求められていた」の衝撃新証言

 自身を獣医の“シンママ”だと偽り、結婚を匂わせながら複数の中高年男性から多額の金銭を得ていた香川県善通寺市の谷口梓氏(44)。実際には既婚者で、同市内の一軒家に暮らす主婦だった。だが男性らのうち、彼女の詐欺的行為を見破った一人から民事裁判で訴えられ、損害賠償の支払いを命じられると、彼女はこれを支払うことなく、破産の準備を始めた。

 ところが破産準備中から長男名義の“隠し口座”を使い、複数の男性から金を振り込ませ続けていたことが発覚。管財人が告発したことをきっかけに、破産法違反で逮捕起訴され、有罪判決を受けた。

 そんなシンママ偽装・結婚詐欺問題を『週刊ポスト』でノンフィクションライター・高橋ユキ氏が報じたのが6月下旬のこと(6月26日・7月3日号)。刑事裁判では「返済のために別の人からまた金を取ったりしないか」と裁判官に尋ねられ、消えそうな声で「はい……」と答えていたのだが、これは嘘だった。驚くことに、判決確定後も谷口氏は、彼女との結婚を信じていた男性に金の無心をしていたのである。【全3回の第2回】

「エコキュートが壊れたとか、家のローンが、とか」

 記事を読んだとして筆者に連絡をくれたX氏は四国地方に住む68歳。彼は2019年に婚活サイトで知り合った谷口氏にこれまでたびたび金を無心され、応じてきた。彼女の「結婚する」という言葉を信じていたからだった。X氏はゆっくりとした口調で、今の気持ちをこう語る。

「いま特に思うのは、6年も7年も経って、僕の生活、お金だけ振り込んで何も変わってないなと。情けないなと。上手いことお金だけ取られたな……」

 これまで谷口氏は、自身が白血病や乳がんで入院していると告げながら金の無心を続け、X氏は現在までに2000万円超を送金するなどしてきた。その名目は“治療費”だけではない。X氏が振り返る。

「多岐にわたりますね。エコキュートが壊れたとか、家のローンが、とか。子供の自転車が壊れたとか。でも、結婚して僕の居住地に来ると信じ込んどったから。それに、獣医じゃけん、(金を)返せるとも思ってました」

「罰金を月曜日までに払わないといかん、後20万円足りなくて……」

 彼女は「獣医のシンママ」であるとX氏に告げていた。X氏もそれを信じていたからこそ、彼女に返済能力があると思っていたという。そんな二人は出会ってからほぼ毎日欠かさずLINEを交わしてきた。にもかかわらず今年2月、X氏がメッセージを送信しても返信がなくなった。

 実際はこの時期、谷口氏は破産法違反により身柄拘束されていたため、LINEメッセージを確認できない状態にあったのであるが、X氏はそれを知らない。善通寺市の自宅を訪ねたり、彼女や長男のスマホに連絡していたが、反応がない時期は続いた。

 久しぶりに谷口氏からLINEが来たのは今年4月27日、彼女が執行猶予判決を受けたその日である。

「執行猶予で出たと連絡が来ました。一言、『巻き込んでごめんね』と書かれていました」(X氏)

 この時までに谷口氏の刑事裁判を報じる記事を見ていたX氏は、LINEで〈ニュースでは複数の男性に結婚の意思を伝えてお金を振り込ませてたと有るけど僕以外にも結婚する気有ったんや(顔文字)〉と送信。すると彼女からは〈それはないよ。結婚とか言うてない〉と、“他の男性に対しては結婚の意思を伝えていない”と報道を否定するメッセージが届いた。

 疑い始めたX氏ではあったが、谷口氏が有罪判決を受けたのちも、以前と同じく毎日のように連絡を取り合う状態になっていた。ところが、なんと今度は「刑事裁判の罰金」と称してX氏に金を要求してきたのである。

〈罰金のお金が25万円足りないの、貸して下さい(絵文字)〉(2026年5月26日のLINE)
〈罰金を月曜日までに払わないといかん、後20万円足りなくて、貸して下さいm(_ _)m〉(2026年6月20日のLINE)

 いずれも、X氏は拒否した。

〈おはよう。余裕無いから他の人に頼んで。僕はもう無理やから〉(6月20日のX氏のLINE)

 その後7月に入ると、X氏のもとに 「長男が谷口氏のスマホから送信している」という形式でメッセージが届いた。〈ママ刑務所〉という内容だ。X氏が罰金のための金を貸さなかったために彼女が刑務所に入ったという設定であろうか。いずれにしても、執行猶予付き有罪判決であるのだから、刑務所に行くことはなく、これは紛れもない嘘である。

 この“長男とのLINE”が、実質上、決別のやり取りとなる。その中で、X氏はこう告げている。

〈もう良いよ。6年も騙されたから〉
〈もう結果は出てるから。信用なんか無いよ〉

 かつて何度も「最後だから」の一言で財布のひもを緩めてきた男性が、ようやく明確に拒絶の意思を示したのだった。

今も1日1回のペースで「心配しています」「連絡ください」

 いまの気持ちを尋ねると、X氏はゆっくりと、こう言った。

「(他の被害男性らも)ちょっとかわいそうですよね……だけんどっちにしても、本当にお金返ってこんなら、やっぱり責任は取らんとね……何か今だにちょこちょこLINEとかは来るんですよ」

 X氏の言う通り、谷口氏からの連絡そのものは、今も止まっていない。X氏が一切応答しなくなった今も、1日1回のペースで「心配しています」「連絡ください」というメッセージが届き続けているのだという。

 それどころか、筆者がX氏とその家族へ取材している最中も(続きを読む)。

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