【情報流出】「本物の予約情報」で届く詐欺メールの恐怖 サイバー攻撃防ぐための3つの対策
ホテルを予約した人のもとに、名前・泊まる日付・料金がすべて正確に書かれたメールが届く。そのうえで「予約を確認してください」「カードの情報をもう一度入力してください」と、偽のサイトへ誘導される――そんな手口が今、実際に起きています。
■本物の情報で騙される
「ここまで短期間に相次ぐことは異様で、記憶にない」――RBCiラジオの番組「アップ」の木曜コメンテーター・モバイルプリンスさんが、朝日新聞に載ったセキュリティ会社マクニカの瀬治山豊さんのコメントを紹介しました。
今、サイバー攻撃や情報流出といったニュースが止まりません。報道されている事例でもヤマト運輸、佐川急便、焼肉きんぐ、セイコーマート、京王電鉄グループ……業種も規模もバラバラなのに、次から次へと被害の報告が続いています。
冒頭のホテルの例で原因とみられているのが、全国のホテルが使う予約管理システム「TEMAIRAZU」への不正アクセス。石垣や那覇のホテルを含む100を超える施設や企業が注意を呼びかけています。
モバイルプリンスさんは「今までのフィッシングメールは、身に覚えがないとか、日本語が不自然とか、なんとなく見抜けるポイントがあった。でも本物の情報で届いてくる、そこがめちゃくちゃ怖い」と話します。
■攻撃側は企業を“下見”している
なぜ今、これほど被害が続くのでしょう? 一つの犯人グループの仕業という話は出ておらず、会社ごとに原因はバラバラです。ただ、警察庁が9月に公表した今年上半期のまとめによると、弱点を探して回る“不審なアクセス”が前年同期比で約5割増加。身代金を要求するランサムウェアの被害報告も123件と、統計を取り始めてから半年ごとの数として最多になっています。
モバイルプリンスさんはこう言います。「守る企業はすべての穴を塞がないといけない。でも攻撃者は一つ穴を見つければいい。探す回数が増えれば、見つかる穴も増えていく。そこに非対称性がある」。さらに、前述の瀬治山さんは攻撃側がAIを使って休みなく弱いサイトを探して(…続きを読む)。