「パイロットとしての生活を維持しないと」ロマンス詐欺男が裁判で語った独りよがりな言い訳の数々
パイロットと身分を偽り、SNSで知り合った複数の女性から金銭をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われている芳澤克哲被告(40=逮捕時)の公判が9月15日、東京地裁で開かれた。
「芳澤被告と被害女性Aさんは昨年10月にマッチングアプリで知り合っています。名刺や、乗務員がよく使うキャリーケースなどを持ち歩き、パイロットを名乗る芳澤被告の言葉をすっかり信じ込み、昨年11月に同棲をスタート。
芳澤被告は『年齢も年齢だから交際期間関係なく、すぐ結婚したい』と、女性の家族にあいさつを済ませ、今年の4月には式を挙げるつもりで結婚式場も予約していました。『挙式の手付け金や住宅購入の費用がいる』と嘘をつき、女性から140万円をだまし取ったのです。起訴状によると、別の被害者Bさんからも将来のためにとNISA口座の開設を持ち掛け、50万円をだまし取っていました。Bさんが調べると口座を開設した形跡はなく、通帳の残高は13万円になっていたといいます」(全国紙社会部記者)
Aさんは生命保険を解約し、親族からお金を借りて140万円を捻出。「許すことはできない。刑務所から出てきてほしくない」と供述。Bさんも「使った時間もお金も返してほしい」と強い処罰感情を訴えている。
出廷した芳澤被告は緑のラインが入った黒縁メガネで坊主頭。小太りな体形にジャージを着用した姿からは、女性にモテそうな雰囲気はうかがえない。裁判長から起訴内容について問われると「間違いありません」と認めた。
この日、行われた被告人質問では、女性の感情を顧みず自身の欲望だけ優先させた軽薄で独りよがりな犯行動機と無責任さがあらわになった。
芳澤被告は高校卒業後、介護職に従事。19年に2人目の妻と結婚。婚姻歴が3度あり、2番目の妻との間には2児をもうけている。逮捕時は無職で3番目の妻と婚姻関係にあった。パイロットで独身と偽っていたが実際は無職で妻子がいたわけだ。
弁護人からの被告人質問で身分を偽ったことを問われると「学歴と職歴にコンプレックスがあった」と語った。パイロットと偽った理由については、「給料が高いのと元々飛行機が好きだった」と述べている。女性からだまし取ったお金は交際費や生活費に使ったが、
「パイロットとしての生活を維持しないといけなかった」
と話し、実生活では経済的には困窮(…続きを読む)。